ストーリーSTORY
中学時代に亡くなった友人の墓前で旧友の哲也と再会した達生は、バイト先の元同僚・結衣と3人で、夏休みの数日間を地元の田舎町で過ごすことになる。達生の父が社長を務める経営不振の工場の寮に滞在しながら、彼らはそこで働くベトナム人技能実習生たちと交流し、それぞれが抱えていた過去と向き合っていく。
2024/日本/カラー/88分
衰え行く地方都市を舞台に、生きづらさを抱えた若者たちのひと夏の物語を、技能実習生との交流など、アメリカナマズ等の外来生物の生態と重ね合わせるように描く青春群像劇。中学時代に亡くした友人の墓前で旧友の哲也と再会した達生は、バイト先の元同僚・結衣の3人で夏休みの数日間を地元の田舎町で過ごすことになる。そこで出会ったベトナム人技能実習生たちと交流しながら、次第にそれぞれが抱えていた過去と向き合っていくというストーリー。
主人公・達生役に、『朝がくるとむなしくなる』『ココでのはなし』の中山雄斗。ヒロイン・結衣に『グッドバイ、バッドマガジンズ』『僕の月はきたない』の架乃ゆら。達生の中学時代の同級生・哲也役に『四月になれば彼女は』の松山歩夢。他に、達生の父・晋一役に『れいこいるか』の河屋秀俊、晋一の工場で働く渡辺役に映画制作集団・大田原愚豚舎で映画監督としても活動の渡辺紘文。他に『エッシャー通りの赤いポスト』の山岡竜弘、『激怒』『箱男』の川瀬陽太が脇を固める。監督は『あ・く・あ~ふたりだけの部屋~』の中川究矢。脚本に『富美子の足』『うみべの女の子』の平谷悦郎。そして主題歌にシンガーソングライターの寺尾紗穂が「川辺にて」を提供。ひたむきに生きる彼らに寄り添う歌声が、深い余韻を残す。未来に希望を持てない今の日本を映し出した、2020年代を描くマスターピースの誕生!
中学時代に亡くなった友人の墓前で旧友の哲也と再会した達生は、バイト先の元同僚・結衣と3人で、夏休みの数日間を地元の田舎町で過ごすことになる。達生の父が社長を務める経営不振の工場の寮に滞在しながら、彼らはそこで働くベトナム人技能実習生たちと交流し、それぞれが抱えていた過去と向き合っていく。
中山雄斗 架乃ゆら 松山歩夢 渡辺紘文 河屋秀俊 グエン・ティ・ザン グエン・ティ・バオ 山岡竜弘 川瀬陽太 西尾信也 古林南 岡村洋一 林田麻里 高崎二郎 清なおみ まなこ 平岡明純 大瀬勇希 細谷隆広 柴田愛之助
プロデューサー:宮西克典 中川究矢 監督:中川究矢 脚本:平谷悦郎 中川究矢 撮影:金碩柱 照明:市川高穂 録音:横山萌 助監督:國谷陽介 制作担当:天野修敬 スタイリスト:富丸晏菜 ヘアメイク:桑原里奈 美術:葉佐文香 VFX:東海林毅 スチール:中野愛子 カラリスト:大渕友加 アクションコーディネーター:柴田愛之助 セカンドユニットディレクター:佐藤周 セカンドユニット撮影:滝澤智志 ヘアメイク助手:中原優菜 演出応援:滝野弘仁 制作応援:牛丸亮 田原イサヲ 助監督見習い:仁藤颯太 車両応援:松下竜之介 宮下勇次 音楽:吉村和晃 主題歌「川辺にて」歌・作詞・作曲:寺尾紗穂 製作:ファブトーン 制作プロダクション:Power Arts Production
一見なんの救いもないようなこの映画が、きっと観たもの誰かの救いになるのだろうと信じています。
城定秀夫(映画監督)
架乃ゆらのパンパンのふとももがまぶしい。こんな女子と一緒に夏を過ごせるなんて
メッチャ幸せやん。なのにみんな苦しんでる。やることなすことうまくいかなくて悶絶してる。
オレたちみたいや。愛おしすぎて涙がでる。
いまおかしんじ(映画監督)
アメリカオオナマズーー本当は「オオ」はつかないんだけど、ついつけたくなるほど偉そうな体軀ーーが、ぬら〜っと泳いでいる。小川というには水量がハンパなくゆたかで、深さもありそうな小川。それが、えがかれている人間世界をぬめ〜っと蔽っているかのようで、日本の地方のわかもののドラマに、新鮮な手ざわりをあたえている。外来種は強い、だが人間世界では技能実習生という名で低賃金労働させられるベトナム人は、外来だが弱い。彼らをつかっている在来の日本人も、実はそんなに強くない。主人公の在来のわかもの3人は、どうなっていくだろうか。まぶしくなく、どよ〜んとしている感じが、架乃ゆらの裸身とともに、忘れられなくなる青春映画。
宇田川幸洋(映画評論家)
SNSを見ていると、高みや成功、強さばかりを求めるものが流れているが、自分たちはその底に流れているものを見過ごしがちである。川の底でじっと潜むナマズは、見過ごしがちな弱い人間の本質だ。
自分もこのナマズであることを認識して初めて本来の姿が見えてくると信じている。
映画「ナマズのいた夏」は、人生に行き詰った若者たちに、
ナマズが潜む静かな川がそっと寄り添い流れ続けている。
吉田浩太(映画監督『スノードロップ』『Sexual Drive』)
あんな空の下で暮らしているのに、男たちは、なんでこうも自分のことでいっぱいいっぱいなんだろう。
「子供の前でやめて!」 吐かれて然るべき台詞の代わりに、架乃ゆらの掌が、そっと背中に添えられる。 人間の行為だけは、いつも自然の側にある。
守屋文雄(映画監督・俳優)
父と折り合いの悪い青年、
後悔を抱えた友人
寂しげな女性3人の
自然いっぱいの
田舎町のひと夏のふれあいと
思い。不器用だけど、
まえをむく、
切ない映画
高見恭子(文筆家)
自分の思い描いていた通りの自分になることも幸せなことだけれど、自分らしい生き方を貫いたせいで壁にぶち当たって挫折してしまったとしても、そのことが切っ掛けになっていつか成るべき自分に辿り着けたなら、それは悪くない人生なんじゃないかと思う。
哲也をはじめ、この映画の登場人物達を見ていてそんなことを思ったし、
見終わってすごく色んな感情に満たされた。
間瀬秀一(元プロサッカー選手、元オシム監督通訳、サッカー指導者、現ヴィアティン三重監督)
人の死を食べてしなやかに泳ぐナマズ、その川のほとりでは亡霊を背負った若者たちと、日本の影を背負わされたベトナム人たちが遊ぶ。周辺5メートルからはみ出した 夏・青春・ニュー・シネマ!
北里宇一郎(脚本家)
人生上手く行かないことが多いけど決して腐ることはない。不本意に流された場所でも、きっと前を向いて笑える日が来る。この映画を通じて多くの人がそのことを再認識してくれることを切に願う。
横濱豊行(映画プロデューサー)
都道府県 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
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東京都 | K’s cinema | 03-3352-2471 | 2025/2/8(土)〜 |