INTRODUCTIONイントロダクション

祖国を離れ、ニューヨークで暮らす3世代のベトナム人たちを描いた、人気舞台の映画化作品。 長く戦争が続いたベトナムの哀しい歴史を背負いながら、異国で故郷を懐うそれぞれの想いを丁寧に描き出す。 監督のグエン· クアン·ズンは、日本でも岩波ホールでかつて上映された『無人の野』(1979)のシナリオを書いた作家グエン・ クアン·サンの息子で、ベトナムではアクション映画『超人X.』や『輝ける日々に(「サニー」ベトナム版)』などヒットメーカーとして知られる逸材。 主演のホアイ·リンは、コメディアンであり俳優であり、MCなどもこなす超人気有名人。チー·タイもホアイ·リンと同じくベトナムのお笑い界に欠かせないコメディアンで、2人がコンビで共演している作品も多数公開されている。 こちらの元となったのは、1990年代からベトナム国内で演じ続けられてきた戯曲で、原題の「Da Co Hoai Lang」は戦地に赴いた夫を待つ妻の切なさを歌う曲名。劇中でも主人公のトゥーと幼馴染のナムが、祖国を想い歌う場面も登場しする。 祖国を離れざるを得なかったトゥーの息子グエンも、その娘タムも、それぞれが祖国を懐(おも)う切なさが、この作品の魅力である。

STORYストーリー

1995年冬のニューヨーク。雪の中を老人ホームから抜け出してきたトゥーは、息子グエンと孫娘タムのアパートに転がり込むが、ボーイフレンドの誕生日を祝おうとしていたタムは祖父の乱入に困惑を隠せない。ベトナムの思い出を語るトゥーとアメリカ育ちのタムの溝は深まるばかりで、ついにタムの怒りが爆発、トゥーは家を飛び出す。そこへ帰ってきたグエンは故郷への哀しい思いを語り始めた。なぜグエンは祖国を捨てたのか。タムはベトナム移民である自分の知られざるルーツと家族の歴史を知ることになる。

PROFILEプロフィール

Cast

ホアイ·リン(トゥー)

1969年生まれ。1992年に故郷カムランからホーチミン市に越し、1993年末に渡米。この間歌舞団に所属し、各地で公演を行う。喜劇役者として活動しながらも、ベトナムレストランでの結婚式の司会を務めたことをきっかけに、数々のショーの司会としても注目を浴びる。1999年ベトナムに帰国し、本作で共演しているチー·タイとパートナーを組み多くのヒット作を生み出す。2015年、ベトナム政府から海外で活動する芸能人として初めての「優秀芸術家」という称号を贈られた。

チー·タイ(ナム)

1958年生まれ。主に海外で喜劇俳優として活動しているが、プロのギタリストとしても有名。1976年からベトナム国内でギタリストとして活動し、1981年に渡米。自身のバンド結成やスタジオ開設など精力的に活動をつづけ、海外のベトナム人歌手の活動に影響を与える。1977年にホアイ·リンと初共演し、以降多くの共演作を生み出すようになる。1999年からは喜劇俳優に転身し、活躍し続けている。

Staff

監督:グエン·クアン·ズン

ベトナムの抗米救国戦争映画を代表する『無人の野』(1979)のシナリオを書いた作家グエン・ クアン·サンの息子として1978年に生まれた、いわゆる二世監督である。2000年、ホーチミン市映画演劇学校卒業、ベトナムの民間映画会社BHDに勤めた後、2006年、ジョニー·グエン主演の入れ替わりコメディ『チュオン·バの魂、肉屋の皮』で監督長編デビューした。父親がホーチミン市劇映画スタジオ(国営)で旧世代の国民映画の脚本家として活躍したのに比べ、ズンは民間映画会社による娯楽映画新潮流のヒットメーカーとして活躍してきた。しかし、近年、旧世代の国民映画では「隠された人々、記憶」を題材に、ヒーローアクション『超人X.』ではゲイを、『ベトナムを懐う』(2017)ではボートピープルを、『輝ける日々に(「サニー」ベトナム版)』(2018)では南ベトナム時代のダラットで青春を謳歌する女子高生たちを取り上げ、娯楽映画の皮を被った社会派に変化しつつある。

COMMENTSコメント

監督コメント

『ベトナムを懐う』は、アメリカ在住のベトナム人の物語です。私を含む多くのベトナム人が涙を流した20年前の舞台を映画化したものです。この素晴らしい作品を映画化することは、私にとって大きな挑戦でした。でも私はかねてよりこの物語を、映画を通して語りたいと思っていました。脚本の70%は原作に忠実です。私が変更したのは物語を語る観点だけです。故郷に戻りたい二人の老人のみを描く舞台とは異なり、映画では新しい方向性を描きました。すなわち孫娘のタムです。タムと祖父の対立は、静かに燻っています。このような抑圧された感情を描く場合、映画の方が遥かに適切なのです。「どこまでが許されるのか?」、「我慢できないものとは何か?」そして 「どのようにして違う価値観に対応すべきなのか?」。 これらの問いは物語の始めから終わりまで、登場人物の年齢に近い観客の中に浮かび上がるものです。だからこそ、映画の方が伝わりやすいのです。この『ベトナムを懐う』が皆様の強い感情を引き起こすだけでなく、懐かしい記憶に満ちた美しいベトナムの麗しい映像をお届け出来ることを願います。

(アジアフォーカス・福岡国際映画祭2017カタログより抜粋)

KEYWORDSキーワード

ベトナム

正式名称はベトナム社会主義共和国。国土は南北に細長くS字型で、東南アジアのインドシナ半島東部に位置する社会主義共和制国家。首都はハノイ。ASEAN加盟国、通貨はドン、人口9,250万人(2014年末)。北は中華人民共和国、西はラオス、南西はカンボジアと国境を接する。東は南シナ海に面し、フィリピンと相対する。

ベトナム戦争

1964年~1975年にかけて統一の主導権をめぐって南北ベトナムの勢力が対立する中でインドシナの共産化を恐れたアメリカが介入し南を支援したのに対し、北ベトナム軍と南ベトナム解放勢力が協力し、アメリカ軍・南ベトナム政府軍と戦った戦争。これによるアメリカ人戦死者は約5万8千人、ベトナム人戦死傷者は約300万人に及び、ベトナム国内からの難民は約1000万人と言われている。アメリカによるベトナムに投下された爆弾量は1400万トン。アメリカ側がベトナムの森林を焼き払う際に散布された枯葉剤の影響により、戦争終結後ベトナムでは身体障碍などをもった子供が生まれるケースが多く見られた。

ボートピープル

紛争・圧政などの下にある地から、漁船やヨットなどの小船に乗り、難民(経済・政治)となって外国へ逃げ出した人々を指す。

ベトナム移民(インドシナ難民)

ベトナム、カンボジア、ラオスなどインドシナ諸国から避難した難民。もともとはベトナム戦争末期、1975年のサイゴン陥落に伴い、旧南ベトナム体制側協力者が政治的理由から国外脱出をはかったことから始まった。さらにラオスも社会主義化し、カンボジアでは中国の支援を受けたポル・ポト政権が樹立した。迫害された人々や体制に不安を持つインドシナ地域の人たちが国外に逃れた。多くの人々はアメリカへと移ったが、日本にもそうしたボートピープルが漂着した。

命日の儀式

ベトナムでは命日には自宅に供物を揃え、主人は正装して祭壇の前に立ち,故人に対して祈誦を行う。焼香が済むとすぐに宴会が始まる。宴会後は「冥器」と呼ばれる紙や竹で作られた儀式用の紙幣や服を燃やす。それにより、故人へのお土産を持たせるという意味をもつ。また、冥器は命日以外に正月、占い、祈祷などにも用いられる。

ナーシングホーム

心身に障害のある高齢者に対して、必要な介護や医療を提供する日本の介護老人福祉施設(特養)にあたる欧米の施設。メディケイドという低所得者を対象にした医療扶助制度が適用される。ナーシングホームには看護師や医師が常駐しており、介護だけでなく、リハビリや医療行為も行われる。

ベトナムと日本

1975年4月30日サイゴン陥落により南北が統一され、ベトナム社会主義共和国が誕生した翌年1976年8月、日本とベトナム両国は国交を樹立。1986年よりドイモイ政策が開始された以降さらに交易が増え、日本は1992年にはODAを開始。技術協力により人材育成や、資金協力により運輸交通のインフラ整備を支援してきた。 また、ここ数年は日本のベトナム人労働者が増加しており、2012年には約2万人だったのが、2018年10月現在で31万6840人(厚生労働省統計より)となり、国籍別では中国に次いで2番目となった。

THEATER上映劇場

都道府県 劇場名 公開日
東京都 新宿K’s cinema 上映終了
栃木県 宇都宮ヒカリ座 6月22日
神奈川県 横浜シネマリン 6月1日
愛知県 名古屋シネスコーレ 6月予定
大阪府 シネ・ヌーヴォ 5月11日
兵庫県 神戸アートビレッジセンター 「漂うがごとく」5月11日 「ベトナムを懐う」6月15日
京都府 出町座 未定

for VIETNAMESE

Dạ Cổ Hoài Lang

Đạo diễn: Nguyễn Quang Dũng - Diễn viên: Hoài Linh, Chí Tài

Năm 1995 tại New York trong cơn mưa tuyết lớn, ông Tư trốn khỏi viện dưỡng lão. Ông chạy tới nhà của con trai, ngay lúc cháu nội ông là Tâm đang chuẩn bị tổ chức tiệc sinh nhật cho bạn trai. Hai ông cháu cãi nhau khiến ông Tư tủi thân rời khỏi. Khi con trai ông Tư là Nguyễn đi làm về thì cha đã đi mất. Ông Nguyễn kể cho con gái nghe câu chuyện của gia đình cô từ khi rời khỏi Việt Nam đi tha hương nơi xứ người. Bộ phim được thực hiện dựa trên vở kịch cùng tên nổi tiếng. Cha của đạo diễn là nhà văn Nguyễn Quang Sáng, tác giả kịch bản phim "Cánh Đồng Hoang".

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