石井隆Returns

石井隆Returns

2025/日本

イントロダクションINTRODUCTION

石井隆が、2022年5月22日に永眠してから今年の5月で、まもなく3年という月日が経つ。この度没後3年に合わせ、石井隆監督の【特集上映】の開催が決定した。特集上映のタイトルは「石井隆Returns」。劇画家、脚本家、映画監督として、これまで数々の、男と女の愛の物語を描き続けた、唯一無二の映画作家・石井隆によって生まれた作品たちが、スクリーンに再び還ってくる!という意図が込められている。また、イギリス、フランス、北米などで、石井隆監督作品のワールドセールスがぞくぞくと決まるなど、海外で再評価が高まり、今回の特集上映の実現を後押し。そうしたムーブメントを受けて、今回の特集上映が「石井隆Returns」と名付けられた。

ストーリーSTORY

【上映作品】
『死んでもいい』
西村望『火の蛾』を原作に映画化。石井監督は本作のテーマについて「女と男の愛のありか(在り所)を三角関係という愛の形の中で探ろうとするものです」とコメント。純愛としての三角関係が招いた悲劇を描く。大竹しのぶが、2人の男から愛される人妻・名美を演じる。挿入歌に、ちあきなおみの「黄昏のビギン」が使用されている。第33回ギリシア「テッサロニキ国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞。

『ヌードの夜』
ヤクザを殺した女・名美と、その女に惚れた何でも屋・紅次郎によるハードボイルド・サスペンス。石井隆監督が劇画家時代から描く名美のイメージにそっくりな余貴美子が、監督第2作『月下の蘭』(90)に続き出演。石井監督のデビュー作から出演する竹中直人が、紅次郎(実は村木)を演じる。サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー’94グランプリを受賞。

『夜がまた来る』
ヤクザ組織に潜入した麻薬Gメンの夫が殺され、組織に復讐しようとする未亡人・名美と、その彼女を助けるヤクザの男・村木によるネオ・ノワール作品。名美役を映画デビュー間もない夏川結衣、村木役を、監督第2作『月下の蘭』(90)から石井作品の常連となる根津甚八が演じる。ほぼナイトシーン、長回しで展開する、名美と村木の物語の集大成的な作品。

『天使のはらわた 赤い閃光』
忌まわしい過去に悩まされ、男性恐怖症となった雑誌編集者・名美をヒロインにした、エロティック・サイコミステリー。泥酔しラブホテルのベッドで目が覚めると、隣には見知らぬ男の死体があった…。現実と妄想に翻弄される名美を川上麻衣子、その相手役となるフリーライターの村木役を、同年に公開された『夜がまた来る』と同じ根津甚八が演じている。

石井隆Returns
石井隆Returns
石井隆Returns

キャストCAST

『死んでもいい』 大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男、清水美子、岩松了、竹中直人 『ヌードの夜』 竹中直人、余貴美子、椎名桔平、速水典子、岩松了、根津甚八 『夜がまた来る』 夏川結衣、根津甚八、寺田農、椎名桔平、竹中直人、余貴美子、永島敏行 『天使のはらわた 赤い閃光』 川上麻衣子、速水典子、鶴見辰吾、根津甚八

スタッフSTAFF

監督・脚本:石井隆 『死んでもいい』 製作:伊地智啓 企画:佐々木史朗、宮坂進 プロデューサー:榎本靖 撮影:佐々木原保志 照明:金沢正夫 美術:細谷照美 編集:菅野善雄 録音:本田孜 音楽:安川午朗 『ヌードの夜』 プロデューサー:成田尚哉、新津岳人 撮影:佐々木原保志 照明:安河内央之 美術:山崎輝 編集:川島章正 録音:杉山篤 音楽:安川午朗 『夜がまた来る』 撮影:笠松則通 照明:市川元一 美術:山崎輝 編集:北澤良雄 録音:杉山篤 音楽:安川午朗 『天使のはらわた 赤い閃光』 撮影:笠松則通 照明:市川元一 美術:山崎輝、金勝浩一 編集:北澤良雄 録音:杉山篤 音楽:安川午朗

上映情報THEATER

都道府県 劇場名 電話番号 公開日
東京都 シネマート新宿 03-5369-2831 2025/6/6(金)〜
東京都 池袋HUMAXシネマズ 050-6875-3180 2025/6/6(金)〜
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