石井隆,死んでもいい,ヌードの夜,夜がまた来る,天使のはらわた,赤い閃光
6/6(金)よりシネマート新宿、池袋HUMAXシネマズ他、全国順次公開
6/6(金)よりシネマート新宿、池袋HUMAXシネマズ他、全国順次公開

Introduction

劇画家、脚本家、映画監督として、女と男の愛の物語を描き続けた、
唯一無二の映画作家・石井隆が、スクリーンに還ってくる

石井隆が、2022年5月22日に永眠してから今年の5月で、まもなく3年という月日が経つ。劇画家、脚本家、映画監督として、これまで数々の男と女の愛の物語を描き続けた、唯一無二の映画作家。この間、イギリス、フランス、北米などでワールドセールスが続々と決まるなど、海外で再評価が高まり、こうしたムーブメントを受けて90年代の傑作4本を一挙HDリマスター版上映が実現!石井隆の世界が、再びスクリーンに還ってくる!! 

石井隆プロフィール

 1946年7月11日生まれ。宮城県出身。映画監督を目指して早稲田大学映画研究会に入るために早大商学部に入学、在籍中に監督助手のバイトでダイニチの現場で映画を体験するも、諸般の事情で断念。在学中、劇画家デビュー。「天使のはらわた」(77年)が大ヒットし、78年から日活ロマンポルノにてシリーズ映画化され、原作者・脚本家として映画の現場に舞い戻り、88年、『天使のはらわた 赤い眩暈』で監督デビュー。大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男出演『死んでもいい』(92)では、第33回テッサロニキ国際映画祭最優秀監督賞受賞、第10回トリノ国際映画祭審査員特別賞など国内外映画賞多数受賞。『ヌードの夜』(93)年ではサンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー’94グランプリなどを受賞。 『GONIN』(95)はロカルノ国際映画祭、トリノ国際映画祭など数々の映画祭に出品され国内は勿論、海外でも非常に高い評価を受ける。他主な映画監督作品に『夜がまた来る』(94)、『GONIN2』(96)、『黒の天使 シリーズ』(98·99)、『フリーズ・ミー』(00)、『花と蛇』(04)、『人が人を愛することのどうしようもなさ』(07)、『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』(10)など。13年は『フィギュアなあなた』、『甘い鞭』2本を監督、『GONINサーガ』(15)が遺作となる。 

Lineup

死んでもいい

監督・脚本:石井隆 原作:西村望『火の蛾』 出演:大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男、清水美子、岩松了、竹中直人
(C)サントリー/日活/ムービー・アクト・プロジェクト(1992年10月10日公開/117分)

西村望『火の蛾』を原作に映画化。石井監督は本作のテーマについて「女と男の愛のありか(在り所)を三角関係という愛の形の中で探ろうとするものです」とコメント。純愛としての三角関係が招いた悲劇を描く。大竹しのぶが、2人の男から愛される人妻・名美を演じる。挿入歌に、ちあきなおみの「黄昏のビギン」が使用されている。第33回ギリシア「テッサロニキ国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞。

ヌードの夜

監督・脚本:石井隆
出演:竹中直人、余貴美子、椎名桔平、速水典子、岩松了、根津甚八 
(C)日活(1993年12月18日公開/110分)

ヤクザを殺した女・名美と、その女に惚れた何でも屋・紅次郎によるハードボイルド・サスペンス。石井隆監督が劇画家時代から描く名美のイメージにそっくりな余貴美子が、監督第2作『月下の蘭』(90)に続き出演。石井監督のデビュー作から出演する竹中直人が、紅次郎(実は村木)を演じる。サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー’94グランプリを受賞。

夜がまた来る

監督・脚本:石井隆
出演:夏川結衣、根津甚八、寺田農、椎名桔平、竹中直人、余貴美子、永島敏行
(C)テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト(1994年10月22日公開/108分)

ヤクザ組織に潜入した麻薬Gメンの夫が殺され、組織に復讐しようとする未亡人・名美と、その彼女を助けるヤクザの男・村木によるネオ・ノワール作品。名美役を映画デビュー間もない夏川結衣、村木役を、監督第2作『月下の蘭』(90)から石井作品の常連となる根津甚八が演じる。ほぼナイトシーン、長回しで展開する、名美と村木の物語の集大成的な作品。

天使のはらわた 赤い閃光

監督・脚本:石井隆
出演:川上麻衣子、速水典子、鶴見辰吾、根津甚八
(C)テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト(1994年9月10日公開/87分)

忌まわしい過去に悩まされ、男性恐怖症となった雑誌編集者・名美をヒロインにした、エロティック・サイコミステリー。泥酔しラブホテルのベッドで目が覚めると、隣には見知らぬ男の死体があった…。現実と妄想に翻弄される名美を川上麻衣子、その相手役となるフリーライターの村木役を、同年に公開された『夜がまた来る』と同じ根津甚八が演じている。

Comment

途轍もなく恐ろしく(なんならリアルに!)おぞましいのに、まるで昔から馴染んだ悪夢のように、なぜか繰り返しそこに戻りたくもなる……私にとって石井隆ノワールは、そんな言わば「夢幻的修羅場」に満ちた、魔の時空だ。そしてそれは言うまでもなく、劇場の暗がりに身を潜め、息を殺して、目撃すべきものなのだ。

宇多丸 (RHYMESTER)

石井隆監督が描くのは、私たちだったかもしれない女性の物語である。

傷つき、打ちひしがれ、悪事を犯し犯され、雨の真夜中に途方に暮れる。

男によって愛と狂気へと導かれる地獄めぐりの女性が目の前に立ち上がったとき、

私たちはこの社会構造と闇のエロティシズムを見ることになるだろう。

石原海 (映画監督・アーティスト)

『ヌードの夜』は自分がいちばん好きな石井隆作品で、いまも繰り返し観ています。これは竹中直人さんの最高傑作ではないでしょうか。余貴美子さんのはかなげな美しさもみんなに見てほしいです。そして自動車転落シーンは映画史に残るものすごい撮影です。

この映画、胸が締め付けられるような切ないラブストーリーであるとともに「○○映画」です。それは最後の瞬間にわかります。最後の最後の最後のショットに映るものに注目してください!

町山智浩 (映画評論家)

無邪気でシニカルで天の邪鬼で饒舌で孤独で常識的で我儘で反体制で笑顔が良くて優しくて情があって頑固で、、 女々しくて漢気があって、、本当はもっと映画を撮りたかったのに、、でも愛すべき人で、、何より僕達を楽しませて くれた石井隆とその映画は、、、今も生きている。

伊藤洋三郎 (俳優)

30代になりかける頃、仕事にフラストレーションを抱えていた私は、根津甚八さんの紹介で石井隆監督に出会い、 「天使のはらわた 赤い閃光」の出演が叶った。 それから私はしばらく、石井ワールドの沼に嵌っていった。その沼は、雨、血、夜に満ちている。もっともっと映画を 作って欲しかった。 石井隆Returnsで、新たに命を吹き込まれた過去の作品から、再び石井隆の魂を感じることができるだろう。 きっと客席の後ろの方に座っているはずだ。

鶴見辰吾 (俳優)

好きな映画は?と聞かれる度に、私はいつも 『死んでもいい』と答えていました。 石井隆監督にしか出せない、あの世界観が たまらなく好きでした。 美しく悲しく、淫らで、それでいて純粋で。 小さな声でボソボソと言う細やかな演出も 忘れることが出来ません。 もう一度、もう一度、石井組で演技をして、 監督を「ニッ」と笑わせたかった。

淋しいな。

大竹しのぶ (「死んでもいい」主演・名美役)

徹夜が続く過酷な現場で、石井監督とどちらが先に睡魔に負けるか密かに戦っていたのが、つい昨日のようです。 その反面、あの頃は若かったんだなぁーと、自分の体力と精神力を懐かしくも感じます。
10 日間ほどの撮影中はどこか興奮状態にあり、深夜何度も血糊を浴びては、監督の納得のいくまで撮り直したことを覚えています。

ギリギリの精神状態だからこそ、乗り越えられたのかもしれません。 少し恥ずかしがり屋の監督と、名美の魅力を語り合いながら挑んだこの作品は、激しい内容ではありますが、私にと って愛しい作品です。

川上麻衣子 (『天使のはらわた 赤い閃光』主演・名美役)

石井隆監督作品はいつも濡れている。そして朽ちている。やるせなくはかなく残酷でかなしい。そしてなんとも言えない毒がある。決して誰もが観る映画ではない。好きな人はめちゃくちゃ好き。嫌いな人は全く嫌い。こりゃ一体どう言う事だ。どう言う事でもない。石井隆監督は永遠って事なんだ。

竹中直人 (俳優)

石井隆の映画とスクリーンで出逢うことは、この上ない幸運であり、哀れなほど不幸だ。降りしきる雨、濡れた夜に輝くネオン…村木と名美の物語をただの一度でも体験したら、あなたを取り巻く世界は一変する。

そして、映画で感じた“あの手触り”を永遠に求め続けてしまうだろう。

石井隆亡き、この虚しい日々に。

屋敷紘子 (女優)

『死んでもいい』の風呂場のシーンを見たときは衝撃でした。

画面の湿度のあまりの高さに「あ、テレビ濡れてるわ」と

本気で勘違いして拭こうとしたくらい、衝撃でした。

石井監督の作品群に出会って、僕は梅雨が好きになりました。

同郷出身の作家の端くれとして、永遠のリスペクトを誓います。

全作がマスターピース。

鈴木竜也 (『無名の人生』監督)

石井隆の劇画を教えてくれたのは女性の先輩だった。

「天使のはらわた」のVHS をドサッと貸してくれたのも

取材で現場に行くきっかけを作ってくれたのも女性だった。

蹂躙され地獄巡りを経てときに怪物化すらする「名美」の物語に

女性たちはなぜこれほどのめりこめたのか。

ある人は「そこに私がいた」と言った。自分も見るたびにそう思っていた。

名美は決して「夢の」ではない、絶対的に「生きた」女性だったから。

そうして今も、石井隆が残した紙やフィルムのなかで、名美は依然として生きている。

塚田泉 (映画ライター)

名美に出会う人生と、出会わない人生があったとして。

どんなに悪夢のように息が苦しくても、痛みで涙が滲んでも、私はやっぱり、何度でも名美に出会いたい。

それはきっと、生きる喜びでもあるのだ。

睡蓮みどり (文筆家・俳優)

石井隆監督がいなくなってもう3年とは。

現場が過酷で過酷で、本番中でも「もっと何か無いの!?何か無いの!?」と煽られて「もうイヤだ!」なんて思うのに撮影が終わって暫くすると「またあそこに行きてぇなぁ」なんて思うって事は石井隆という人は究極的に人たらしなんだと思います。

怒っている事も、嬉しい事も子供の様に表出される石井監督は寂しさだけは胸のうちに秘めていた様に思います。だから映画の中に寂しさが漂っているんだと思います。

石井隆映画の雨、歌、男と女、そして寂しさを是非映画館で観て下さい。

柄本佑 (俳優)

潔癖な現代では生まれなかったであろう

“人”という不器用な愛おしさが、

“愛”という不完全な美しさが、

“映画”という素晴らしさが、

「石井隆世界」には詰まってる。

石井さんと出会えて私は幸せ者でした。

あなたがいなかったら今の私はいない。

スクリーンで堪能したら、また、会いたくなるんだと思います。

佐々木心音 (俳優/『フィギュアなあなた』ヒロイン・ココネ役)

「死んでもいい」のオープニングタイトルに脳髄を掴まれ、「ヌードの夜」のラストカットに戦慄した僕の石井隆組への初参戦現場は「天使のはらわた 赤い閃光」だった。

「夜がまた来る」のクランクアップの朝焼けは今も脳裏に鮮明に焼き付いている。

雨と血糊と汗に塗れたカチンコ叩きの記憶は僕の全身に宿り続ける財産だ。

威力ある石井隆作品に再び心を揺さぶられる映画体験が待ち遠しい。

武正晴 (映画監督)

Theater

都道府県 劇場名 電話番号 公開日 備考
東京都 シネマート新宿 03-5369-2831 6月6日(金)〜
東京都 池袋HUMAXシネマズ 050-6875-3180 6月6日(金)〜
北海道 サツゲキ 011-221-3802 7月25日(金)〜
宮城県 フォーラム仙台 022-728-7866 近日公開
福島県 フォーラム福島 024-533-1515 近日公開
神奈川県 あつぎのえいがかんkiki 046-240-0600 8月1日(金)〜
栃木県 小山シネマロブレ 050-3196-9000 6月20日(金)〜
栃木県 宇都宮ヒカリ座 9月12日(金)〜
長野県 長野ロキシー 026-232-3016 近日公開
長野県 上田映劇 0268-22-0269 7月11日(金)〜
愛知県 シネマスコーレ 052-452-6036 近日公開
大阪府 シアターセブン 06-4862-7733 7月5日(土)〜
兵庫県 シネマ神戸 078-53106607 8月9日(土)〜
京都府 出町座 075-203-9862 7月18日(金)〜
広島県 シネマ尾道 0848-24-8222 近日公開
宮崎県 宮崎キネマ館 0985-28-1162 7月25日(金)〜

News

2025.6.13

6/24(火)『ヌードの夜』上映後、竹中直人さんアフタートーク決定!

「石井隆Returns」の開催を記念して、石井監督と長年タッグを組んできた盟友・竹中直人さんが『ヌードの夜』上映後に登壇!

石井監督との日々を振り返る、間違いなく熱い夜になります。

■6/24(火)18:30回上映後
■シネマート新宿

■チケット発売中!

https://cinemart.cineticket.jp/theater/shinjuku/early_schedule#20250624

2025.5.22

6/14(土)『石井隆オールナイト!』開催決定!

「石井隆Returns」の開催を記念して、シネマート新宿でオールナイト上映の開催が決定!

滅多にスクリーンにかからないバイオレンスな3作品を一挙上映!

■6/14(土)22:30~翌4:40ごろ

■シネマート新宿
■上映作品『フリーズ・ミー』 『月下の蘭』 『GONIN』
■上映前に石井隆監督ゆかりの俳優方々をお迎えしたトーク決定!
🟥伊藤洋三郎さん
🟥桝田幸希さん
🟥屋敷紘子さん

■料金3,000円均一 *チケット好評発売中!

https://cinemart.cineticket.jp/theater/shinjuku/early_schedule#20250614

2025.5.24

先行上映イベントに竹中直人、ライムスター宇多丸 登壇!

石井隆の命日(5月22日)にあわせ、命日の翌日の5月23日に、特集上映の【先行上映イベント】が開催されました。93年に劇場公開され、今なお多くのファンから根強く支持されている、石井隆監督の代表作の1本『ヌードの夜』のHDリマスター版の上映と共に、『ヌードの夜』の主演であり、石井監督作品に最も多く出演している盟友・竹中直人と、石井隆ファンを公言しているライムスター宇多丸によるトークショーも実施。当時の撮影当初のエピソードから、石井監督の人柄や魅力などを語っていただきました。 

『天使のはらわた 赤い眩暈』『死んでもいい』『GONIN』『甘い鞭』で知られる映画監督・石井隆の没後3年に合わせた特集上映『石井隆 Returns』が、6月6日より開催される。

それに先んじた5月23日には命日(5月22日)に合わせて、映画『ヌードの夜 HDリマスター版』の先行上映イベントが池袋 HUMAX シネマズで実施され、主演の竹中直人、石井隆監督ファンのライムスター宇多丸がトークショーを開催した。

石井監督の長編映画監督デビュー作『天使のはらわた 赤い眩暈』(1988)で主演を務めて以降、石井監督作の常連俳優になった竹中。元々『天使のはらわた 赤い眩暈』の台本上のタイトルが『ヌードの夜』だったそうで、その響きを気に入った竹中が石井監督に『ヌードの夜』というタイトルで映画を撮ることを進言したのが本作のスタートになったという。

石井監督の人柄について竹中は「石井隆という人は本当に最高。役者を乗せてくれる方で、石井さんが放つエネルギーというのか、カメラ横にいる石井隆の姿が僕は大好きでした。石井さんの作家性云々ではなく、石井さんの現場にいたいという気持ちがありました。石井さんの言う『ヨーイ!』という声を聞きたくなる」と愛おしそう。撮影後にはプライベートで一緒に映画を観に行くこともあったそうで「石井監督は“どうせ俺なんて”の意識を強く持っている方で前向きではない。その意味では僕と波長があった。“僕の映画なんて誰も観ませんよ”と言う。普通だったらネガティブで嫌な気持ちになるけれど、石井さんの場合はそれが色っぽくて愛おしくなる。そんな石井さんの気持ちが好きだった」と懐かしんだ。

石井監督もそんな竹中に強いシンパシーを感じていたようで「僕がテレビでやっていたギャグがあったりすると、それをやってと。でも僕としたらそれをやったら竹中直人になるわけで。でも石井さんは『それでいいんです』と。その言葉が好きでした」と振り返り「僕自身も役だとは考えていなかった。石井さんとの映画は“役”を超えたもの。石井さんと俺との関係なんだと感じることが出来た。僕を信じてくださっているという暗黙の了解。もはや役ではない。映画を挟んで石井監督と人間との関係になれた気がする。役なんて関係なくて、石井さんが現場を見てくれてる、それがよかった」と強い絆を伺わせた。この関係性について宇多丸は「竹中さんのお話しを聞くと、お二人の人柄がシンクロしているような気がする。石井監督はシャイな竹中さんにこそ“託せる”と思ったのでは?」と羨ましそうだった。

石井監督の撮影現場でのチャーミングな姿も竹中は忘れられないという。余貴美子と海にダイブするシーンでは「凄く汚い海で猫の死骸まで浮いていて。さすがに飛び込みたくないとプロデューサーの成田尚哉さんにコソッと言ったらそれが石井さんに伝わってしまい…。『ならば撮りません!』とロケバスから出てこなかった」と苦笑い。ロケバスのドアを叩いて何度も石井監督の名前を呼んだそうで、竹中は当時の様子を再現しながら「石井さん!石井さん!あ、もしかしたら今聞いてるかも?石井さ~ん!」と天に向かって呼び掛けていた。

こだわりの強い石井監督だけに、撮影は長丁場になることも珍しくなかったそうだが、竹中は「フィルム時代はカメラの横で僕らの芝居を見ていたけれど、現場で直接モニターが見られるようになってから時間がかかるようになった。よくサブのカメラマンに『そのアングルでいいのか!?』と言っているのを思い出した。丁寧な言葉なんだけれど鋭かった」と美意識の高い石井監督の横顔を明かした。

そんな石井隆監督は、2022年5月22日に75歳で永眠。改めて竹中は『ヌードの夜』について「僕にこだわってくださったというのは、愛おしくありがたい時間でした」と感謝しながら「石井隆、何故死んだ!?と思う。もう1作撮って欲しかった。悔しくて切ない。本当にいい監督で石井隆ならではの映像があって、こんな画を撮れる人はいない。ダメだ、泣きそうになっちゃう。どうしてこんなに素敵な監督が早くいなくなるのかと思うと、生き甲斐がなくなってしまう」とウルウル。これに宇多丸は「映画の良いところは、こうして上映するたびに新しい観客が観てくれること。僕は本作を観るたびに毎回驚き、感動し、思わず泣く。素晴らしい映画です」と励ますと、竹中は「本当にそう。こんなに沢山の方が石井隆の映画を観てくれるなんて本当に感謝です。初めての皆さんに『ヌードの夜』がどのように映るのか?どのように受け止めて、どのような気持ちで夜の池袋を歩いて帰るのか。…これが新宿だったら最高でしたけどね!」と笑わせながら、特集上映『石井隆 Returns』の反響に期待を寄せていた。

2025.6.2

※終了しました※6/7(土)『ヌードの夜』スペシャルトーク付き上映決定!

シネマート新宿でもイベントが決定しました!

◾️6/7(土)13:10回上映後
◾️シネマート新宿

深掘り頂くゲストは、石井隆作品に造詣が深いこのお二人🌕
◾️松崎健夫 さん(映画評論家)
◾️松崎まこと さん(映画活動家・放送作家)

◾️チケットは6.5(木)0時より劇場HPにて発売

https://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/topics/20250602010325.html

2025.6.2

※終了しました※6/8(日)『天使のはらわた 赤い閃光』川上麻衣子さん舞台挨拶付き上映決定!

いよいよ6.6(金)より始まる『石井隆Returns』は、初のHDリマスター版で石井隆作品の闇と光の映像美を堪能できる特集上映。

6.8(日)には傑作4作品の中から、『天使のはらわた 赤い閃光』(94年)主演の川上麻衣子さんをお招きして上映!貴重な撮影エピソードや、本作に留まらない石井隆監督作品の魅力についてたっぷりお伺いいたします。

■6/8(日)18:00回上映後
■池袋HUMAXシネマズ
■ご登壇:川上麻衣子さん(主演・名美役)

■6/4(水)0時より劇場HPにて予約スタート

https://www.humax-cinema.co.jp/ikebukuro/news/114924

2025.5.11

※終了しました【先行上映イベント】の開催決定!

『ヌードの夜』HDリマスター上映に加え、竹中直人とライムスター宇多丸によるスペシャルトークショーも実施
■イベント名:特集上映「石井隆Returns」 先行上映イベント/『ヌードの夜』HDリマスター版上映+スペシャルトークショー
■日時:5月23日(金)19:00~ (上映前トーク付)
■場所:池袋HUMAXシネマズ [スクリーン4]
■ゲスト(予定):竹中直人、ライムスター宇多丸
■料金:2500円均一 *チケット販売:5月9日(金)午後0時(正午)
https://www.humax-cinema.co.jp/ikebukuro/news/111431/

配給宣伝:MAP  協力:ファムファタル、キングレコード、日活、キネマ旬報社、中央映画貿易、ダブル・フィールド